定義森林鉄道跡の廃木橋群 その4
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定義森林鉄道の廃木橋群 第3回 山中を進む列車【廃線・廃橋】 定義森林鉄道跡を歩く(定義如来~十里平編)【宮城・定義山】
看板を確認しに戻ります。
動画では触れませんでしたが、結構な急斜面に埋まっています。
普通に立つことはできないので、笹の茎につかまってなんとか撮影しています。看板を少しだけ掘り返してみると・・・
鉄道の制限速度は6キロとのこと、本当に厳密に守られていたのかはわかりませんが、相当のんびりしています。
先に進みます。絵に描いたような大岩が転がっています。転がってきたのが現役当時なら大変でしたね。
森林鉄道ではこういう危険が常に付きまとっていたんでしょうから、制限速度が低いのも納得ですね。
その先には立派な木が生えています。
しばらく歩くとやや視界が開けてきました。直線の路盤跡が続いています。
写真は撮れていないのですが、右手には線路よりやや低い位置に広い平地が続いています。
もしかしたら仮の宿舎や休憩所などの施設があった可能性もあります。
ところどころ枕木が露出しています。
おそらくですが、この区間(定義如来~十里平入口まで)は、廃止時には価値のあるレールだけ回収して、それ以外のものはそのまま放置されたのではないでしょうか。
露出している枕木は一部ですが、歩いている感触からは、おそらく落ち葉の下にはかつてのまま枕木が敷かれているのだと思います。
路盤は築堤のような形式で小さな谷を越えています。
正直素人目には少し不思議な構造です。なぜなら、いくら小さな沢とはいえ、時には増水することもあるわけで、そうするとこのような土の築堤は遅かれ早かれ削られて崩壊するように思われるからです。
しかし現状全く崩壊していないわけで、意外ですが構造的には全く問題ないのでしょう。
築堤の下では水が通り抜けています。下に降りて構造を確認します。
土管のようなものが埋められてるんだと思いますが、見たところ構造はよくわかりませんでした。
しかしなぜだかこういう小さな暗い穴にはちょっとした恐怖感を感じます。何か恐ろしいものが潜んでいるような・・・思い返してみると、スティーブン・キング原作の映画「IT」もこのような穴への恐怖をテーマにしているようにも思われ、ある程度普遍的な感覚のようにも思われますがいかがでしょうか?
新たな橋が見えてきました。この橋も比較的大きなものだったようですが、現状かなり崩壊が進んでいます。
正直この橋の石垣は若干アバウトな印象を受けます。構造上は問題なかったんでしょうが。
橋の下に落ちていた金具。おそらく木材同士の緊結金具でしょうか。
道の先では視界が開けてきました。林間を抜け断崖の区間が近づいているようです。
しかし・・・
残念ながら大規模な土砂崩れが起きています。
探索を通して、この周辺の地形は極めて強固な一枚岩状である場合が多いのですが、部分的にこのような軟弱地盤が含まれています。
探索中に見かけた何とも言えない崩壊の仕方をしている岩。泥岩のような質感で、触っただけでボロボロと崩れます。おそらくこの種類の岩(?)で構成された部分が軟弱地盤となっているように思われます。
試しに青矢印のルートで進んでみました。うっすらと鹿などの動物が通っているような跡が残っています。×印までは何とか進むことができましたが、そこから先は平坦な地盤がほとんどない上に小さな木が密生していて安全に通行するのは困難と判断しました。残念ながらこの地点で探索はいったん断念です。
しかしここから先は今回の探索で最も気になっている部分です。
何とかこの先に到達する方法はないものか・・・
第5回に続く・・・
https://kodou.hatenablog.com/entry/2020/05/14/184111
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